プロジィクトX 〜挑戦者たち


『夢への挑戦、異種族間意思疎通への希望』
佐藤(毛）「なんでこんな事になっちまったんだ・・・」


狭く、そして見なれない機械的な風景の中で、

カニ達ははただ呆然と俯いていた・・・。
平成十四年四月十一日、

大自然の中を自由に過ごしていたカニ達は、

ほんの小さな判断ミスの為に人間に捕らえられ、

ただ刻々と迫り来る死への恐怖に怯えていた。
山本（タラバ）「なんとか逃げられないのか！」


山本、極度の緊張感に耐えきれず、怒りを、ぶつけた。


石田（松葉）「いまさらどうにもならないよ・・・。」


全てを諦め沈みがちに、石田は言った。


石田「後はただ、煮えた湯に投げ入れられて

全身真っ赤に焼け爛れて死ぬだけだ」


山本「畜生！死にたくねぇ、死にたくねぇよー！！」


取り乱す2匹に向かい佐藤は、叫んだ。


佐藤「ばかろう！希望を捨てるな！

人間だって俺達と同じ生き物だ、きっと、きっと奴等の中にだって、

俺達の苦しみをわかってくれる奴はいるはずだ！

さあ、みんな諦めるな、言葉が通じなくたって、

気持ちを体で表現すればきっと伝わる、カニだって人間だって、

同じ命なんだって絶対にわかってくれるはずだ！！」


そう叫ぶと佐藤は力いっぱい手足を動かし、

命の尊さ、故郷への思い、残してきた妻への愛を

精一杯、力一杯全身で表現した。


山本、石田「・・・佐藤さん・・」


山本と石田は、泣いた。


山本「そうだ！希望は絶対に捨てるな！！」


石田「人間を、人間をもう一度信じてみよう！」
石田賢一35歳、

今まで多くの友と家族を人間達に蹂躙され続けた男が、

もう一度、人間を信じてみようと、決意した。
佐藤、山本、石田「俺達は、俺達は生きている、生きているんだ！

だれか気付いてくれ、もう一度俺達に生きる希望を与えてくれ！！」


男達は懸命に手足を振り、

それぞれの未来への小さな希望を必死に掴もうとした。
その時、一人の人間が佐藤達の前で、立ち止まった。
杉本（人間）「あれ、なんでこのいけすのカニだけ

こんなにバタバタ動いてるのかしら？」


希望の光は、輝いた。


佐藤「そこの人、お願いだ、

もし貴方に命の尊さがほんの少しでも伝わったなら、

俺達を海に返してくれ、頼む、この通りだ！！」


佐藤吉春49歳、

厳しい北の海に生まれ、自分のプライドだけを糧に

生存競争を必死に生き抜いてきた男が、

生まれて初めてプライドを捨て、擦り付ける程に頭を、下げた。


杉本（人間）「・・・すいません店員さん」


杉本は何かを、感じ取った。
杉本（人間）「この生きの良い3匹、茹でて下さい」
杉本裕子32歳、カニ好きだった。


佐藤、山本、石田「うぎゃぁぁぁ〜！！」
希望の光は・・・茹で上がった。
♪テ〜ルラ〜イト　ヘ〜ッドラ〜イト

　旅は〜まだ終わら〜ない〜♪（エンディング）
男達は生き、そして死んだ。

最後まで諦めず、自分を信じ、人を信じて戦った。

たとえそれが負けと判っていた戦いであっても、

全身が熱湯に包まれるその瞬間まで、

決して希望だけは、捨てなかった。

いつか訪れる夢の世界に一歩ずつ、向かいながら・・・。
語り：田口トモロフ

主題歌：中の島みゆき

製作著作：MHK

みなしゃま

あけましておめでとうございます。

今年も宜しくお願い致します。


お正月・・・

昔は楽しみだったなぁ

遊び放題

寝放題

親戚巡業でお年玉稼ぎ放題・・・


ガキっていいなぁ〜チクショウメ。


みなさまお正月はいかがでしたでしょうか？

家族との一時を楽しんだ方、

お友達と宴三昧だった方、

ひたすら寝正月だった方、

色々いらっしゃると思います。

僕は働き放題でした・・・（涙）

当番だった僕の携帯が

緊急連絡先になっていたので

来るは来るは電話の嵐


「あのーストーブつかなくなったんですけど」


はいはい、行きますよ〜修理業者よびますよ〜


「水道でなくなったんだよねー」


はいはい、解氷解氷っと
（うちの方では、冬は水道管が凍ってしまうことがよくあります）


「二階がうるせぇ、なんとかしろ！」


はい、注意してきますねぇー


などなど、

以上のような様々なトラブルを処理します。

お仕事ですから、頑張りますよー。

でもね・・・・

「あのぉー、栗きんとん
売ってるトコしらねぇすか？」

はいはい・・・・ってコラァ！
もう一丁、グォラァァァ！！


大概の事は処理するよ、

ああ、わかってるよ、

お客様は大切だからな

でもおまえ、


「栗きんとん」ってなんだよ、オイ


不動産管理業って看板に書いてあるだろーが、


「栗」がいつから不動産になったんだよ！


大体「緊急連絡先」って

休日中の案内書配った時にかいてあったろーよ


「栗きんとん」のどこが緊急なんだよ、ええ！



きんとん依存症で栗きんとん食べないと発狂するのか？

それとも、重度の食品アレルギー体質で

きんとん以外は拒絶反応を起こすのか？
わかった、俺の知らないうちに法律改正されて

日本の通貨は「円」から「栗」に変わったんだろ！
「今月のお家賃48，000栗が振り込まれておりません、

　　　　　　　　　　〇月×日まで下記の口座まで・・・」



たのむってぇ、マジでよぉ・・・


「ああ、ご自宅からでしたら
　〇×スーパーなら近いと思いますよ」


・・・親切に答えた俺の性格が憎い・・・（ひでぶ）
・・・続く。

来年の抱負は・・・

今そこにある現実から目を逸らさず

立ち向かう勇気を待つこと


困ったこと

面倒くさいこと

辛いこと

どれも出来れば直面したくない

関わりたくないこと

でも、それをじっと目を閉じて

過ぎ去ることを願ったって

目を開ければやっぱりそれはそこにある

だから来年は

いやな事ほど率先して

立ち向かって行こうと思う


今年は色々逃げた

でも結果はどれも良くなかった

放置しておいてせっかくのチャンスを逃したり

人任せにしてしまい

せっかく築いた信頼関係にキズがついてしまったり

しっぱいをいっぱいしてしまいました


だから来年はきっと・・・いや、必ず

もっと強い自分になれるようにしよう


強く優しく勇ましく

これが来年の目標


強く

自分のワガママや

逃げ出したくなる気持ち

己の弱さに打勝てるくらい強く


優しく

身近な人もそうでない人も

どんな状況でも人には優しく


勇ましく

どんな窮地にも

どんな強敵にも

戦うときは

勇気をもって勇ましく


気合を入れなおして行こう


泣いてる人も

笑ってる人も

さぼってる人も

頑張ってる人も

一年の時間は同じ速度で流れて行く

でも、同じ時間を超えてきたひとでも

みんな同じじゃない

みんなそれぞれ

自分の気付かないうちに

自分の中で結果が出ている

自分では見えなくても

他人には気付かれないと思っていても

周りはみんな気付いてる

本当は自分も気付いてる

誰が頑張っている人か

誰がそうではないのか


だから来年は頑張ろう


自分のために

生きている意義を感じるために

きっとその先には

満ち足りた時が待っているから

祝　完成！

三日目にしてついに・・

ついに出来あがりました（感涙）


構想3分

製作3日

おじいちゃんから子供まで

万人が愛する夢と希望の集大成

文明開化の魂を受け継ぐ

異国文化の大いなる合作

これはもう

地球文化と呼ぶに

ふさわしい芸術品であろう

あいつがいれば世界は一つ

インド生まれのニクイ奴

そう、彼の名は・・・・


カレーライス


なんか最近前振り長すぎる感の堪えない

今日この頃、

みなさまいかがお過ごしでしょうか？

いやぁ〜、作りましたよ今回は。

三日掛けた甲斐あって、

むちゃくちゃうまいっす、コイツ。

てな訳で今日はレシピ公開しちゃいます。

題して・・・


武部農林水産大臣もビックリ！

狂牛病をぶっ飛ばせカレー（無農薬、無肉骨粉）
1日目


まず、だしを取ります。

煮こみのだしを取る上で

僕が一番気に入っている食材は牛のしっぽ

時間がかかるけど、すごくイイだしが取れます。

始めに肉の表面を一度フライパンで焼き固めます。

焦げ目が付く程度で結構です。

こいつらを水をたっぷり張ったなべに入れ、

ローリエの葉1〜2枚と

にんにく（今回は8カケ入れました）、

セロリの先端から12センチくらい

までの葉の部分を

お好みの香草（フェンネル、セージなど）と共に

糸でくるくるとまとめた物を入れます。

香草は香りが苦手な方は必要ないでしょう。

あとは一度煮立たせてから、

弱火でコトコトじっくり煮こみます。

今回は4時間程かけました。

この際こまめにしっかりとアクを

とってあげましょう。

そうすれば、綺麗に澄んだ良いだしが取れます。

肉が柔かくなってきたら、

あとはそのままの状態で冷ましながら

一晩ねかせます。

お湯の温度が下がっていく時に、

しっぽの骨の部分から旨みが

染み出してきますので、

肉は必ず入れたままで。
2日目


なべを火にかける前に、

表面に浮いている余分な油を取り除きましょう。

次に野菜を切りましょう。

ごろごろ大きめでも良し、

一口サイズに切るも良し、

正し、煮こむと多少溶けて小さくなりますので、

自分が考えるより少し大きめに切りましょう。

野菜の準備が整ったら、

こいつらを一度オリーブオイルでさっと炒めます。

野菜の種類は皆様お好みでどうぞ・・・。

今回使った野菜は、

★ちっちゃいジャガイモ（皮付きのまま）

★ちっちゃい玉葱

★ベイビーコーン

★マッシュルーム

★ぶなしめじ

★セロリ

★にんじん

上記の作業を進めながら

再び鍋を火にかけておきます。

ひと煮立ちした所で崩れない様に

肉を一度鍋から上げます。

あまり肉を火にかけすぎると

煮崩れしてしまいますので要注意。

肉を上げたら先程の野菜達を入れ、

またじっくりコトコト野菜に

火が通るまで煮こみます。

この際アク取りをお忘れなく。

この時も煮過ぎない様に注意して下さい。

次に味付けです。

カレールーを作っても美味しいのですが、

手間が掛かるので既製品で充分だと思います。

僕はいつでもジャワカレー（中辛）

その他味付けに使ったものは・・・

★赤ワイン

★コンソメ

★レーズン（まろやかな甘味が加わります）

★モッツァレラチーズ（コクととろみがでます）

★一味唐辛子（ちょっと辛めが好きなので）

味付けが整った所で再度肉を鍋に戻します。

このまま肉が温まるまで少し火にかけ、

また一晩寝かせます。

カレーが冷めて行くときに味が具に染み込み、

尚且つ全ての持ち味が

自然と一つにまとまって行きます。
3日目


冷えたカレーを暖めれば完成です！

あとは固めに炊いたご飯と一緒に

美味しく食べましょう。

みなさまいかかでしたでしょうか、

お腹すいてきませんか？

お気に召した方は是非一度お試しください、

きっと美味しく出来るはずですよ。


ではでは、

僕は一足お先にカレー食べてきます。

いただきま〜す！

・・・つづく

今年一番の温泉は・・・

北海道の道東方面にある

ペンションにあった手作りの露天風呂でしょう。

泉質、温度はもちろんだけど、

ロケーションが何より素晴らしかった。


林の中にぽつんとある家と湯煙

照明設備もまるで無く

自然が許してくれるのは

星の光と月明かり

そして枝に灯したランタンが

淡い光を注ぐだけ

申し訳程度に木造りの囲いがある以外

屋根も無く、音も無く、

五感をさえぎるものは何も無い

ただ月明かりに照らされた雲の流れと

時折こぼれる流れ星だけが

湯浴みの友をしてくれる

緊張も、重圧も、日ごろ溜まった鬱憤も

ここでは全て湯に流そう

現実は何も許してはくれないけど

自然は全てを許してくれるはずだから・・・


なーんて、ちょっとかっこつけて（自爆）

書いてみました。

ぜひ「森本レオに読んでほしい」調の文です（笑）

あそこは是非また行きたいな。

一日に三組しか泊まれないとこですけど

ログハウス調の部屋も天井高くって

のびのび出来るし、

関西風串かつディナーもうまかったし。

ぼくの一押しペンションです！
ただ、唯一後悔してるのは・・・


瓶(重要）コーヒー牛乳持ってくの忘れた・・・・。

ただいまAM12：10、まだ会社にいます。

夜中にちょっとトラブルがあって、

さっき片付きました。

ねむいけど、悔しいから会社経費で日記書きます。

今日は、以前全く連絡が取れず、

生きているのか死んでいるのかすら

解らない人の部屋へ

様子を伺いに行った時の話を書きます。

ほんとに全然連絡取れなかったんですよ、その人。

携帯にかければ


「この電話はお客様のご都合により
　　　　　　　　　現在通話が・・・」だし、


職場にかけたら


「郵貯花子さん（仮名）はもう半年前に
　　　　　退社しておりますが・・・」だし、


何時に家に行っても出てくる気配すらない・・・。

ここで我々の頭をよぎるのが、

「やろう、逃げやがったな」の一言。

夜逃げする人ってほんとに居るんですよ、

ある日部屋に行ってみたら

もぬけの殻だったなんて事もしばしばあります。

危険度LEVEL7発令です。

こういう場合、合鍵で部屋に入って

室内を確認するのですが、

きちんとした段取りを踏んでおかないと

不法侵入罪で訴えられる場合があるので

慎重にならなくてはなりません。


まず保証人に連絡を取り、

郵貯さんになにかあったのではないか、

心配だから確認させてほしいとの旨、

きちんと許可を取ります。

OKが出たらいよいよ行動開始です。

＜Today’s　mission
　　　　　　　　：INVESTIGATION＞

現場へ急行した僕は、

まず持ってきた必須アイテムを用意しました。


・カメラ


現場の状況を写真に収め、
後々「アレが無くなってる」等の
トラブルが無い様に備えます。


・手袋


万が一事件性のある何かが原因だった場合、
不用意に自分の指紋を残さないため。


・テープレコーダ＆マイク


室内に誰かが居て、悪質な恫喝など
もめるような事になった場合
訴える為の証拠とするため。


・タイガーバーム


悪臭に絶えられない時に鼻の下に塗ります。
なんかの映画で見たアイデアからパクリました。
準備が整った所でいざ入室です。

おもむろに鍵を開け、ドアを開けると

室内から何か腐ったような

すえた悪臭が漂ってきました。


・・・たらり（冷汗）


以前、同業者の方に聞いた悪夢の伝説が

頭をよぎります。

その伝説とは・・・


今回と同じ様な状況でその方が部屋へ入室した時、

その時も室内が酷い悪臭が充満していて

（もともと近所から悪臭の苦情が
　　　　　　　　　あって見に行ったそうです）

そして、彼が懐中電灯で室内を照らすと

そこには・・・！！


・・・見るも無残な状態で、

男が天井からぶら下がっていたそうです。

しかも夏だったため男の遺体は腐乱し始めており、

一番柔かく水分の多かった眼球部分から

虫がギシギシと蠢いている・・・

という様な、本当に悪夢的状態だったそうです。

（気色悪い話ですみません）


そんな話を聞いていたから、

多少の悪臭でも最悪の状況を

ついつい想像してしまいます。


「たのむってぇー、
　　　　　　カンベンしてくれよぉ・・・。」


そう思いつつ居間のドアを開け、

室内を見た瞬間もう*ビックリ*です。

室内は足の踏み場も無いくらいのゴミの山、

かれこれ積雪30?はあろうかってくらいの


ゴミ、ゴミ、ゴミ


食べカスやら空き缶やら

服やらダンボール箱やら・・・

ベッド以外家具らしい物は一切無く、

後は10畳の部屋一面ぜーんぶゴミ

ホントに唖然として1分くらい

只々その光景を眺めていました。


「マジかよ、なんだよこれー！！」


とりあえず愚痴を言いつつも、

状況を把握するためにゴミを漁り始めました。

タイガーバームで悪臭に対抗しながら、

ゴミを漁って請求書やら、

手紙やらに目を通して行きます。

そして最後に隅に置いてあった

ダンボール箱を開けると・・・


・・・・女王様セット？？


なぜかそこにはテレビで見るのとおんなじような、

鞭、ローソク、女王アイマスクの3種の神器が

一番上にちょこんと置いてありました。

その下にもあるわあるわ、

手錠にバ〇ブにピンク〇ー〇ー、

ありとあらゆるHグッズが

箱いっぱいに溢れんばかりの目白押しです。

・・・・・・・・？？？
なんで女王様セットなの？

全然訳が解りません。

普通に生活してて絶対

必要ないものですよね、コレって

★お父さんの健康に女王様セット


★子供の躾に女王様セット


★家族の団欒に女王様セット

どう考えても一般生活に当てはまり様のある

代物じゃありません。

脳みそ中？だらけの状態で

なんとなくクローゼットを開けると・・・

・・・ギャー！！！

僕生まれて始めて実物を見ました！

・・・木馬だよ

・・・木馬だよ

・・・三角だよぉぉ！
その時点で脳みそぶっ飛んで呆けてしまい、

三角木馬のメリーゴーランドが

頭の中でくるくる回り始めました。
・・・あぁ、地獄の黙示録


さてさて、後日談ですが、

色々と調べて行くうちにその部屋が

隠れ風俗店として使われていた

事実が判明してきました。

どうもかなりSMチック（当たり前か）

な店だったみたいです。

世の中ビックリする事って

まだまだいっぱいあるんですね。


皆さん、くれぐれもアパートで

SM店を経営するのは辞めましょう。


・・・つづく

むかしむかし、ある女のコとつきあってました。

その彼女に言われた一言・・・

「この血・・・なに？」

そう、今でも覚えているとんでもない誤解。
彼女:「この血・・・なに？」


彼女が大きく広げているのは

俺のベッドにしばらく敷きっぱなしだった白いシーツ。

丁度その真中辺りに染み付いたくすんだ血の痕・・・。


おれ:「・・・え？」


彼女:「なんでこんなトコに血が付いてるの？」


落ち着いた調子で語りかけながら、刺すように痛い彼女の視線


おれ:「わかんない、なんだろね」


全く心当たりの無いおれ


彼女:「わかんない訳無いでしょ、あんたの家なんだから」


彼女:「・・・・・・・・・浮気したんでしょ」


・・・なにぃぃぃぃぃぃぃ！！


おれ:「なんでそうなるんだよ、そんなことしてないって！」


彼女:「うそ！そうじゃないとこんなとこ血がつくわけないもん！！」


おれ:「・・・・・・（おれ思案中）」


・・・思い出した！


この間ベッドの上で魚の目削ってたら切りすぎたんだ

かなり切りすぎてけっこう出血したんだよな、あん時・・・

そうだ、それに違いない！


おれ:「そうそう、魚の目削ってたら切りすぎたんだったよ

　　　　　　　そんとき血が付いたんだった、今思い出したよ」


おれの足の裏でっかい魚の目があったのは彼女も承知してる。

良かった、これで誤解がとけるぞ。


彼女:「・・・ホントに？」


おれ:「ほんとほんと、それ以外身に覚えないもん」


彼女:「じゃあ見せてよ」


おれ:「いいよーそれで納得するんだったらなんぼでも」


そう言って靴下を脱ぎ捨て、一緒に足の裏を見つめる二人
・・・・・げっ！
一瞬自分の目を疑った

そんなはずは無い、あってはいけない・・・でも


・・・・・完治してる
その後、全面戦争が怒涛の如く勃発したのは言うまでもないだろう。

なんだか面白いものを見つけたので思わず登録。

でも、これだけの日記がある中で
僕のこの日記を見てくれる人がいたら
すごい確立で辿りつくんだろうなー。
そんな人がいましたら心より感謝します。


さてさて、今日は仕事でした。
というか、毎日仕事です。
というか、ここんとこウチの会社休みくれません。
なんて鬼蓄な会社なんでしょう、
もうすぐMに目覚めそうなくらいです。

ウチの会社はビル、アパート、店舗や貸家等の
賃貸物件を管理する、管理会社というトコです。
何十万の契約の締結から、
トイレのウンコ詰り直しまで、
ほんといろんなコトをやっています。

今日の仕事は「と・り・た・て」

某アパートハチベエさん（仮名）
家賃ぜんぜん払ってくれません。
かれこれ五ヶ月も溜まってます。
でも、カーナビ付きの高そうな車に乗ってます。
（でもベンツじゃないのが救いです、
　　　ベンツだったらおしっこちびります）


AM7：30
　＜Today’s　mission
　　　　　　　：Get　Hachibei＞


戦闘開始です。
今朝の指令をクリアするにあたり
まず、しなくてはならないのが「貼りこみ」。
相手との連絡方法が一切無いため
直接捕まえて交渉しなくてはなりません。

気分はもう刑ドラです。
当然必須アイテムのアンパンと牛乳は欠かせません
近くのローソンで買っていざ出陣です。

今朝は昨日からの下準備も万端、
ぱっと見怖そうなカッコをしてきました。
　（カラーシャツに銀のネクタイ
　　　　　　　　黒のコートとサングラス）

気分はもうスパイ大作戦です。
車の中でMI‐2のサントラ聞きながら
「ちゃっちゃっちゃちゃ・・・」
鼻歌まじりで寒さと眠さとしょーもなさを
なんとか紛らわせます。

・・・さて、待ち構えること30分
ついにハチベエさん登場です。
何も知らずに玄関から出てきました。

「Now！！」
自分で自分に指令を出して
おもむろに近づきます。

「すいません、ちょっといいですか」
声を掛け、本題に入ろうとしたその時！

ハチベエさんが予想外の行動に出ました。


「バシッ！」


何を思ったか雪玉を投げつけてきました。
雪玉は勢い良く飛び、
予想していなかった
僕の顔面にヒット！


「・・・なんでやねん？」


その飛距離約4メートル、
ハチベエさんコントロールよすぎです。

怯んだ僕を尻目に走り出すハチベエさん、
体制を立て直して追い駆ける僕、
それはもう、息もつかせぬデットヒート！！

通勤途中のサラリーマンの心の声援を聞き、
通学中の子供達の尊敬と憧れを胸に刻み、
ヤクルトのおばちゃんの熱い眼差しを感じつつ
颯爽と駆抜ける正義の管理人、おれ。

柵を飛び越え、小学生の行列をかわし
必死に逃げ惑う悪の滞納者ハチベエさん。

あぁ神よ、悪への制裁は私が、私が下す！！

必死に追い駆け、ついにあと
1mほどで追い付こうというその時、


「ずる・・・」


なぜか目の前の電柱が斜めに傾いてゆく・・


「べったん」


状況もわからず前身強打する僕、
みるみるうちに小さくなって行くハチベエさん、
羨望の眼差しから爆笑の渦へと豹変する小学生、
そして、足に絡まったビニール袋、
即座に理解する僕の前頭葉・・・


・・・こけた。


ハチベエさんを逃がし、
小学生に爆笑され、
そして打撲まで負う哀れな迷い人おれ・・
でも、当たり所なんてあろうはずも無い。

ビニール袋をもみくちゃにしながら
しょうがなくローソン袋をひたすら呪うおれ・・

「やってくれたな町のホットステーション！」

「今朝アンパン買ってやったじゃねーかよ」

「セブンイレブンの方がおでんうめーんだよ！」

「セイコーマートの方が
　　　地方色豊かで落ち着くんだよ畜生め・・。」

そんなあまり悪そうでもない悪口をぶつぶつ
つぶやきながらとぼとぼと会社に帰りました。

嗚呼、我人生に幸あれ・・・。

・・・つづく